Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2008年はデータの身代金要求など巧妙化進む - G DATA予測

G DATA Softwareは、2008年のウイルス警戒ポイントをまとめた。ウイルスの活動周期が短期化することで対策がより難しくなる一方、スパムによる攻撃はボットネットとの連携によりさらに巧妙化するとみている。

同社では、ウイルスが発生し収束するまでの周期が短くなると予測しており、一度流通したウイルスが改変されて再び利用される「多変トロイの木馬」がまん延するという。

この攻撃には、圧縮状態のまま実行される「ランタイムパッカー」が使われており、2007年のネット犯罪においてこの手法が成功していることから、2008年にはますます増加すると同社では推測している。

また、スパムによる攻撃がさらに巧妙化するとして警告を発している。ボットネットで収集されたメールアドレスを悪用され、特定の個人やグループを標的にしたスパムメールや詐欺メールが発信され、なりすましなどが横行しスパムと認識するのが困難になるという。またオリンピックなどの国際的なイベントに便乗したスパムメールの増加にも注意が必要だという。

さらに2008年には、データをハイジャックして金銭を要求する「ランサムウェア」の増加を予測。ファイルやフォルダを暗号化してデータを使えなくさせたうえで、その解除と交換に金銭を要求するもので、2008年には多用されるおそれがあるという。

(Security NEXT - 2008/01/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

都立高で生徒情報含むファイルを紛失 - 生徒間に画像が拡散し判明
電子版会員の個人情報がウェブから閲覧可能に - 熊本日日新聞
がん検診受診予定者の個人情報をメール誤送信 - 浦河町
検証機能にバグ、ファイルの問題を検知できず展開 - CrowdStrike
米親会社委託先にサイバー攻撃 - 希少疾患の製薬会社
未使用でも影響、7月修正の「IEゼロデイ脆弱性」 - 遅くとも5月に悪用
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
アカウント管理システムに侵害の痕跡、個人情報が流出 - 伊藤忠丸紅鉄鋼子会社
Dockerエンジンの認証プラグインに脆弱性 - CVSSは最高値だが悪用可能性は低
「BIND 9」にアップデート - DoS脆弱性4件を修正