Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

東証などがシステム障害で楽天証券に戒告処分

東京証券取引所や大阪証券取引所、ジャスダック証券取引所は、システム障害が発生した楽天証券に対して戒告の処分を行った。日本証券業協会も同様の理由でけん責処分としている。

同社ではシステム障害が発生し、再発防止策を金融庁や取引所に報告していたが依然システム障害が発生しており、改善が見られないとして処分したもの。事故原因や再発防止策の見直しの実行状況、責任の明確化、体制整備など、改善状況について報告書の提出を求めた。

今回東証などは、品質管理に必要なレビューの不足や原因究明、リスクへの対応などにおける運用管理態勢の不備などを指摘。さらにトラブルなど経営陣への報告体制が不適切で顧客への情報開示も不十分であるとして、対応を求めている。

楽天証券は、2005年11月に金融庁から管理体制について業務改善命令を受け、翌12月に報告書を提出し、システム障害の対策を進め、翌2006年5月に改善が完了したと報告。また東証から2006年3月に戒告や業務改善報告書の提出命令を受け、同月に報告を提出していた。

今年6月にも証券取引等監視委員会が、同社におけるシステムの管理体制が不十分で法令違反があるとして行政処分を勧告、金融庁が業務改善命令を行っており、同社ではシステム品質管理の強化や情報開示の徹底などを対策を公表している。

同社では、今回の処分について「厳粛に受け止め、システム運営管理の強化に取り組みたい」とコメントしている。

(Security NEXT - 2007/08/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「再配達にはサービス料」、クレカ情報など狙う偽日本郵便に注意
健康靴の通販サイト、個人情報流出の可能性
個人情報含む国勢調査世帯一覧を紛失 - 荒尾市
闇サイトでの個人情報流通を契機に不正アクセス判明 - 不動産管理会社
委託業者の別自治体向け納品ファイルに個人情報 - あま市
USBメモリを紛失、発信機履歴から誤廃棄の可能性 - 福井大病院
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
Amazon関連ドメイン取得、3週間で700件以上 - プライム感謝祭を標的か
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供