Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

スパムメールから不正サイトへ誘導するケースが増加傾向 - マカフィー調査

マカフィーは、7月に同社データセンターが検知したウイルスや不審なプログラムの状況をまとめ、発表した。スパムメールによって、不正プログラムをダウンロードさせるサイトへ誘導されるケースが増加しているという。

ウイルスではトロイの木馬が目立ち、検知マシン数および企業数いずれも、トップ10のうち半数以上を占めた。特に7月に発見されたばかりのトロイの木馬「W32/Zhelatin.gen!eml」は、マシン数と企業数で初登場ながらトップにランクインした。

同トロイの木馬は、ポストカードを装ったスパムメールに記載されたリンク先へアクセスすると、ブラウザとアプリケーションの脆弱性を突いた不正なコードが実行されるというもの。同社では、スパムメールにより不正なサイトへ誘導されるケースが増えているとして、不審なメールのリンクは開かないとともに、ブラウザなどの脆弱性を放置しないよう求めている。

また不審プログラムを検知したマシン数では、先月同様「Exploit-MIME.gen.c」がトップを占めた。さらに「Winfixer」や「DriveCleaner」など、正規ソフトを偽装する不正アプリケーションがランキングの上位に入った。

同社が発表した検知マシン数のトップ10は以下のとおり。

ウイルス

1位:W32/Zhelatin.gen!eml
2位:Exploit-MS06-014.gen
3位:JS/Downloader-AUD
4位:VBS/Psyme
5位:JS/Wonka
6位:Exploit-MS06-014
7位:AdClicker-EG
8位:JS/Downloader-BCZ
9位:Exploit-ANIfile.c
10位:X97M/Laroux.a.gen

不審なプログラム(PUP)

1位:Exploit-MIME.gen.c
2位:DriveCleaner
3位:Generic PUP.e
4位:Winfixer
5位:Adware-GAIN
6位:RemAdm-TightVNC
7位:Adware-SaveNow
8位:Generic PUP.e
9位:Adware-GAIN.lnk
10位:Adware-Baidu

(Security NEXT - 2007/08/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「LANSCOPE」エンドポイント管理製品に脆弱性 - 4月以降、攻撃を観測
「無印良品」通販サイトで出荷停止 - アスクル障害が波及
プロキシサーバ「Squid」に認証情報が漏洩する深刻な脆弱性
「MS Edge」にアップデート - セーフブラウジング関連の脆弱性を解消
手書き帳票デジタル化サービスにサイバー攻撃 - 情報流出の可能性
「Chrome」のセーフブラウジングに脆弱性 - 修正版が公開
ランサム被害でアスクル3サイトが出荷停止 - 既存注文はキャンセル対応
【特別企画】脅威動向や実務者が身をもって学んだノウハウなど共有する年次イベント
先週注目された記事(2025年10月12日〜2025年10月18日)
小学校で教員募集メールを誤送信、メアド流出 - 江戸川区