Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

総務省、委託先の個人情報管理が不十分としてNTTドコモを厳重注意

総務省は、NTTドコモの委託先で2006年9月に個人情報漏洩事件が発生したことを受け、個人情報保護法や電気通信事業向けガイドラインに違反があったとして、同社に対し行政指導を行った。

同事件は、同社の委託先従業員が新潟市内で車上荒らしの被害に遭い、個人情報3万8483件が保存されたUSBメモリを盗まれたもの。データは許可なく持ち出されたものだった。同省では、事件の事実関係や被害者への対応、再発防止策など、経緯の報告を同社に求めていた。

同社は、1月23日に提出した報告書の中で、委託先の個人情報管理体制を十分把握せず、管理に不備があった点を認め、代理店における個人情報管理体制の点検や教育研修、抜き打ち調査の実施など、再発防止策を報告。同省は、報告内容から個人情報保護法と電気通信事業向けガイドラインに違反があったと判断。文書による厳重注意を行い、再発防止の徹底を求めた。

同省では、2005年2月に同社から約2万4000件の個人情報が漏洩したことを受け、2005年4月にも個人情報の適正な管理の徹底を求めて文書による指導を実施している。

(Security NEXT - 2007/01/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局