Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

セキュリティソフト導入を迫るアドウェアの相談急増

情報処理推進機構は、4月のウイルスおよび不正アクセスの届け出状況をまとめ、公表した。

ウイルスについては、以前より検出数が多かったNetskyが約203万個から136万個へ減少しており、4月のウイルスの検出数は、前月より3割減となる約179万個だった。また、感染の届出件数は、3537件で検出数同様、減少傾向にある。

不正アクセスの届け出は15件寄せられ、7件で被害が発生。侵入が5件と大半を占めており、SQLインジェクションによる侵入や、フィッシング詐欺のコンテンツが設置されるといった被害が報告されている。

さらに同機構によれば、4月にウイルス対策ソフト購入強要のするマルウェアの相談が40件寄せられたとして、注意を喚起している。

ウイルスに感染したと誤解させる内容のアラートなどを表示させ、対策ソフトのダウンロード販売へ誘導するもので、インストールした場合、不具合が発生する例もあるという。

アラートが表示される場合、アドウェアなどがインストールされている可能性が高く、セキュリティベンダーが提供するオンラインスキャンなどで検査することを推奨している。

同協会では、アダルトサイトへアクセスし、画像をクリックしたことによりスパイウェアがインストールされる被害も増えているという。アラートなどを確認しない結果、インストールされた例が多く、警告画面をチェックしてほしいと注意を喚起している。

(Security NEXT - 2006/05/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

教員がサポート詐欺被害、NAS内の個人情報が流出か - 山形大付属中
市バスのドラレコ映像が保存されたUSBメモリが所在不明 - 川崎市
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意