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医学分野の個人情報保護、現段階で個別法必要なし - 厚生科学審議会

厚生科学審議会科学技術部会は、有識者による「医学研究における個人情報の取扱いの在り方に関する専門委員会」を設置し、医学研究における個人情報の取扱いの在り方に関して、各種指針の見直しや個別法の必要性等も含め検討してきたが、このたび意見書が取りまとめ、公表した。意見書はPDFファイルにてウェブ上よりダウンロードできる。

同専門委員会は、医学研究者、医療関係者、法学および倫理専門家で構成され、文部科学省の科学技術・学術審議会生命倫理・安全部会の「ライフサイエンス研究におけるヒト遺伝情報の取扱い等に関する小委員会」および、経済産業省の産業構造審議会化学・バイオ部会の「個人遺伝情報保護小委員会」と合同で検討を進めてきた。

意見書では、ヒトゲノム・遺伝子解析研究における個人情報の取扱いについて、中長期的には法制化の課題も含めて検討する必要があるとしながらも、個人情報保護の視点からの現行指針の見直しを行い、改正後の指針の遵守状況を確認することで別途個別法を用意する必要性は少ないと結論づけている。

遺伝子治療臨床研究、疫学研究、臨床研究についても、ヒトゲノム・遺伝子解析研究と同様に現段階における個別法を創設必要性はうすいものとしている。

(Security NEXT - 2004/12/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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