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「旧版EMET」に緩和機能回避の脆弱性 - 「同5.5」では修正済み

マイクロソフトが提供する脆弱性緩和ツール「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」の旧バージョンに緩和機能が回避される脆弱性が含まれていることがわかった。セキュリティ機関などは、最新版を利用するよう注意を喚起している。

「EMET」は、メモリ破壊をはじめ、脆弱性を悪用された場合の影響を緩和したり、セキュリティの機能を向上させる無償のソフトウェア。システムや特定アプリに対して対策を講じることが可能で、2月より新機能を追加した「同5.5」が公開されている

今回、旧バージョンに脆弱性が含まれていることが判明したもので、悪用されるとリモートの攻撃者によって同ツールの機能をバイパスされたり、機能を無効化されるおそれがある。回避する手法を明らかにしたFireEyeによれば、EMET内に自身をアンロードするコードが存在するという。

セキュリティ機関では、脆弱性が対処された最新版となる「同5.5」へアップデートするよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/02/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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