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MS、脆弱性攻撃を緩和する無償ツールの最新版「EMET 5.5」

日本マイクロソフトは、脆弱性緩和ツール「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」の最新版となる「同5.5」を公開した。

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EMETの提供ページ(日本MS)

同ツールは、メモリ破壊をはじめ、脆弱性を悪用された場合の影響を緩和したり、セキュリティの機能を向上させる無償のソフトウェア。システムや特定アプリに対して対策を講じることも可能。

2015年10月より同バージョンのベータ版を提供していたが、今回正式版をリリースしたもので、日本語のユーザーガイドについて準備を進めている。

最新版では、信頼されていないフォントをブロックできるようになった。「Export Address Table Filtering(EAF)」および強化版である「EAF+」のパフォーマンスを向上させたほか、グループポリシーによる設定についてユーザビリティを向上させた。

また同バージョンより、最新OS「Windows 10」をサポート。同社セキュリティチームは、「Windows 10」において、EMETと同様、あるいはより良い緩和策をあらかじめ搭載しているとし、同OSの安全性をアピールしている。

(Security NEXT - 2016/02/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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