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顧客情報がネット上に公開される、内部から持ち出しか - エネット

新電力会社のエネットは、同社の顧客345社の情報が記載されたファイルが、外部サイトで公開されていたことを明らかにした。内部関係者によって持ち出され、公開された可能性があるという。

2005年12月時点で同社と契約していた345社724施設の契約者名、契約対象ビル名、契約電力などの情報が記載されたファイルが、3月8日からウェブサイト上で公開されていたもの。7月21日に外部から指摘を受けて問題に気が付いた。

外部からアクセスして閲覧できる状態となっており、同社では指摘を受けた7月21日にサイトの管理者に依頼し、同日削除を確認した。しかし、翌22日には同じファイルが別のサイトに再び掲載されたという。同社は削除を再度依頼、翌23日には削除されたという。

同社では、2007年11月から顧客情報を専用システムで管理し、アクセス権を持つ従業員のみ閲覧可能としている。今回流出が確認された情報はそれ以前のもので、当時は全従業員が、データを保存していたファイルへアクセス可能であり、内部から持ち出された可能性がある。

同社では、警察へ被害を相談。対象となる顧客に説明と謝罪を行うとしている。流出した情報の不正利用は確認されていないという。

(Security NEXT - 2015/07/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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