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DrayTek製複数ネットワーク機器に深刻な脆弱性 - すでに悪用も

DrayTek製のネットワーク機器にコマンドインジェクションの脆弱性が明らかになった。すでに悪用も確認されており、注意が必要だ。

ファイアウォールやVPN機能などを備えた同社製ルータ「Vigor3900」「Vigor2960」「Vigor300B」に脆弱性「CVE-2020-8515」が明らかとなったもの。

脆弱性を悪用されると任意のコードを実行されるおそれがあり、攻撃によってシステムのアカウントが作成されたり、バックドアの設置、ネットワークの盗聴などが行われるおそれがある。

同社はアップデートを2月6日にリリースしており、利用者に対してできるだけ早急にアップデートを講じるよう注意を呼びかけていた。その後脆弱性の実証コード(PoC)が公表され、悪用や探索行為が確認されている。

Palo Alto Networksよりボットの感染に悪用されているとの指摘も出ており、米サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)や、米MS-ISACなどが注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/04/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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