Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

金属加工用制御機器にマルウェア、2年間潜伏 - 開発時に感染か

工場で稼働する金属加工用の産業用制御機器において、機器の出荷時よりマルウェアが混入していた事例が報告された。

2018年第3四半期にサイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)が、参加組織より情報提供を受け、報告を取りまとめたもの。同団体には、サイバー攻撃に関する情報共有を目的に11業界238組織が参加している。

マルウェア感染の事例が報告されたのは、銅版を加工する産業用の制御機器。2016年上旬より工場で稼働していたが、2018年8月にIDSを導入したところ、不審なDNSクエリを検知したことで問題が発覚したという。

機器のメーカーが調査を行ったところ、組み込み機器向けOS「Windows Embedded」にオンラインバンキングの情報窃取などを行うマルウェアが感染していた。機器の開発期間中にメーカーで感染した可能性が高いと見られている。

(Security NEXT - 2018/10/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

オーガニック食品の通販サイトで個人情報流出の可能性
IoT製品のセキュリティ基準で国際連携 - 11カ国が共同声明
国勢調査資料をバインダーごと一時紛失、住民が拾得 - 境港市
GitLab、アップデートを公開 - 脆弱性7件を解消
京都の中高一貫校でランサム被害 - 個人情報流出の可能性
6月の侵害は未知の手口、米子会社で別件インシデントも - 古野電気
サイバー攻撃で一部顧客情報が流出したおそれ - 古野電気
コンテナ保護基盤「NeuVector」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「BIND 9」にキャッシュポイズニングなど複数脆弱性
端末管理製品「LANSCOPE」の脆弱性狙う攻撃に注意喚起 - 米当局