Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WordPress」の脆弱性、重要ファイル削除のおそれ - コード実行の可能性も

セキュリティ更新となる「WordPress 4.9.7」で修正された脆弱性の詳細が公表されている。悪用されると設定ファイルなどを削除され、コードを実行されるおそれがある。

同脆弱性は、RIPS Technologiesのセキュリティ研究者が、バグバウンティプラットフォーム「Hackerone」を通じて2017年11月にセキュリティチームへ報告したもの。その後開発チームへ連絡を取るものの応答がなく、7カ月にわたり脆弱性が放置されているとして、6月末に詳細を公表している。

脆弱性は「同4.9.6」以前に存在。脆弱性は、画像や動画ファイルの編集したり削除できる「投稿者(Author)」の権限を持つユーザーによって悪用されるおそれがあり、本来削除できないファイルの操作が可能となる。

具体的には、アクセス制限を行う「.htaccess」やインデックスファイルなどが削除できることにくわえ、設定ファイルである「wp-config.php」を削除して初期化することが可能。

サーバー上で任意のコードが実行されるおそれもあり、大きな影響を及ぼすおそれがあると研究者は影響の大きさについて指摘し、パッチが提供されるまでの一時的な対策として独自の「Hotfix」を公表していた。

(Security NEXT - 2018/07/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Avast Antivirus」macOS版に脆弱性 - RCEやDoSのおそれ
「MS Edge」にアップデート - 脆弱性14件を解消
「Langflow」に未修正脆弱性、緩和策を - 報告者「修正が後回し」
深刻な「React」脆弱性、米当局が悪用に注意呼びかけ
解析ライブラリ「Apache Tika」に深刻なXXE脆弱性 - コア部分も更新を
「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消