Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

管理甘い「Cisco Smart Install Client」の探索行為が増加 - 警察庁が注意喚起

Cisco Systems製スイッチの設定ツール「Cisco Smart Install Client」を探索するアクセスが増加しているとして、利用者に対して警察庁が注意を呼びかけている。

同製品で利用するTCP 4786番ポートに対する探索行為の増加を、同庁の観測システムで確認したもの。

特に3月末以降、同製品で明らかとなったプロトコルの誤用を用いて、外部TFTPサーバへコンフィグファイルをコピーしようとするコマンドが送信されているという。

同製品においては、スイッチの設定や、IOSイメージの管理を行うプロトコル「Cisco Smart Install」の誤用が判明。複数国において、国レベルの攻撃に悪用されたとの指摘が出ている。

20180522_np_001.jpg
TCP 4786番ポートに対するアクセス推移(グラフ:警察庁)

(Security NEXT - 2018/05/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Unity」ランタイムに脆弱性 - 利用アプリは要再ビルド
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供
米CISA、「Oracle EBS」関連など脆弱性7件を悪用リストに追加
「ウイルスバスター for Mac」の旧版に権限昇格の脆弱性
データ分析ツール「Apache Kylin」に認証回避の脆弱性
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Zabbix」のWindows向けエージェントに権限昇格の脆弱性
「Oracle E-Business Suite」が標的に - 更新や侵害状況の確認を
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「MS Edge 141」がリリース - 12件の脆弱性を解消