Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数ブラウザでHTTPS通信時にパラメータなど含むURLが漏洩するおそれ

「WPAD」に対応した複数のブラウザにおいて、HTTPS通信時のURLが第三者へ取得されるおそれがある脆弱性が含まれていることがわかった。URLのパラメータなどに含まれる機密情報が、漏洩するおそれがある。

「WPADプロトコル」によってプロキシを設定するために用いるファイル「proxy.pac」を自動的に取得するブラウザを使用した場合、URLを取得される脆弱性が判明したもの。AppleやGoogle、Mozilla、Operaなどのブラウザが影響を受けることが判明している。

具体的には、攻撃者が用意した「proxy.pac」を読み込んだ場合、マンインザミドル攻撃(MITM攻撃)により、HTTPS通信を行う際のパス情報や、GETリクエストにおけるパラメータなどを取得されるおそれがあるという。

Appleでは、「CVE-2016-1801」として「OS X El Capitan v10.11.5」「Security Update 2016-003」「iOS 9.3.2」にて修正を実施。Googleは、7月20日のアップデートで「Chrome」における「CVE-2016-5134」を解消したとしている。

セキュリティ機関では、アップデートを推奨しているほか、機能を利用しないのであれば、ブラウザの「WPAD」を無効化することを検討するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/08/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Chromium」の深刻な脆弱性、すでに悪用済み - 「MS Edge」も緊急更新
MS、「Microsoft Edge 103.0.1264.49」を公開 - ゼロデイ脆弱性に対処
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を修正
Cisco、セキュリティアドバイザリ17件を公開
ブラウザ「Chrome」に「クリティカル」の脆弱性 - 更新を
「SharePoint Server」の脆弱性悪用に要警戒 - 米当局が注意喚起
WPプラグイン「Network Summary」に深刻な脆弱性 - パッチ未提供
エレコム製無線LANルータ2機種に複数の脆弱性
エレコム製の複数無線LANルータに3件の脆弱性
「Apache Tomcat」にアップデート - 「同8.5」系は最後の更新