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ガンホー元従業員による不正アクセスの賠償訴訟、550万円で確定

ガンホー・オンライン・エンターテイメントが、不正アクセスにより損害を与えたとして元従業員に対し損害賠償を求めた民事訴訟で、同社は一部賠償を認めた控訴審判決を不服として上告を申し立てていたが、最高裁は受理せず判決が確定した。

被告の元従業員は、上司のIDを不正に利用して2006年3月に同社オンラインゲーム「ラグナロクオンライン」へアクセス。不正に得た仮想通貨を売却し、約5800万円の利益を得ていたもの。同社は、元従業員の行為により信用毀損や機会損失など発生したとして約7486万円の賠償を求めていた。

1審の東京地方裁判所は、2007年10月に元従業員に対して330万円の支払いを命令。2008年控訴審判決では増額され550万円の支払いを命じていたが、同社では不服として上告を申し立てていた。

同社は今回の決定について「不正に得た利益を考えると損害賠償額が低く不公平。意見が認められず非常に残念」とコメントしている。

(Security NEXT - 2008/07/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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