Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

横浜市システム担当職員の個人パソコンから業務情報などがWinny流出

横浜市職員が利用する私用パソコンから個人情報を含む業務情報が外部へ流出したことがわかった。

同市病院経営局のシステム構築を担当する男性係長が利用する個人用のパソコンから、ファイル506件や電子メール1601件がインターネット上に流出したもの。

9月23日にウイルスへ感染し、ファイル交換ソフト「Winny」を通じて外部へ流出したという。インターネット上の掲示板に流出を指摘する書き込みが行われ、9月25日に匿名電話で通報があり判明。総務省からも同様の指摘があった。

同市によれば、流出したファイルの約1割が業務に関連するデータで、氏名や部署、職種、自宅住所や電話番号など職員約60人分の名簿をはじめ、研修資料やプログラム、市政情報など含まれる。また患者情報は含まれていないと説明しているが、詳細について調査を進めている。

同市では、私用パソコンによるデータの取り扱いを禁止していたが、守られていなかった。同市病院経営局長の原正道氏は、今回の流出について謝罪し、「担当者は情報処理の仕事をしてきており、指導的な立場にあるもので、非常に残念」とコメントした。

同市では、名簿に記載された関係者へ謝罪し、事態を明らかにした上で職員の処分するとしている。

横浜市
http://www.city.yokohama.jp/

(Security NEXT - 2007/09/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

課税調査中に個人情報含む資料を紛失 - 京都市
自治体向け資料に個人情報、図関連データとして内包 - 兵庫県
事務局内情報共有サイト、アクセス制限なく情報流出 - 岩手県
中等教育学校で受験生資料含むUSBメモリを紛失 - 新潟県
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
不正アクセスでトップページ改ざん、外部サイトへ遷移 - 文字起こしサービス会社
図書館サーバからスパム送信、更新時の未承認設定変更が影響 - 岡山県
まもなく年末年始、長期休暇前にセキュリティ総点検を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
「OpenShift GitOps」に権限昇格の脆弱性 - クラスタ掌握のおそれ