Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Struts」のアップロード機能に深刻な脆弱性 - リモートよりコード実行のおそれ

「Apache Struts」に含まれるライブラリに脆弱性が存在し、ウェブサイトにおいてリモートよりコードを実行されるおそれがあることがわかった。開発チームは、早急にライブラリを最新版へアップデートするよう推奨している。

20181106_as_001.jpg
深刻な脆弱性「CVE-2016-1000031」

2018年10月15日にリリースされた「Apache Struts 2.3.36」や以前のバージョンに含まれる「Commons FileUpload」ライブラリに脆弱性「CVE-2016-1000031」が存在することが明らかとなったもの。重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

ファイルのアップロードを利用する際、デフォルトで利用されるライブラリで、ファイルのアップロード機能を実装している場合に影響を受けるという。

2017年6月に公開された同ライブラリの最新版となる「同1.3.3」で脆弱性は解消されており、同版が同梱された「Apache Struts 2.5.12」以降では影響を受けない。開発チームでは、対象バージョンの利用者へ最新版のライブラリへアップデートするよう呼びかけている。

お詫びと訂正:本記事初出時の記載について、「Commons FileUpload 1.3.3」の公開時期が誤っておりました。ご迷惑をおかけした読者、関係者のみなさまにお詫びし、訂正いたします。

(Security NEXT - 2018/11/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
Fortinet、アドバイザリ13件を公開 - 複数製品の脆弱性を修正
「Rust」によるWindowsバッチ処理に脆弱性 - アップデートが公開
Juniper Networks、セキュリティアドバイザリ36件を公開 - 「クリティカル」も
「PAN-OS」に関する脆弱性7件を修正 - Palo Alto Networks
「OpenSSL」にサービス拒否の脆弱性 - 次期更新で修正予定
「Node.js」にコマンドインジェクションの脆弱性 - Windows環境に影響