Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Apacheにメモリ漏洩の脆弱性「Optionsbleed」 - 「Heartbleed」直後に判明するも修正されず

Apache HTTP Serverにおいて、メモリ上のデータが漏洩するおそれがある脆弱性「Optionsbleed」が存在することが明らかになった。2014年より指摘されていた脆弱性だという。

特定環境下において「OPTIONSメソッド」によりアクセスすると、解放後メモリへアクセスし、応答から情報が漏洩するおそれがある「CVE-2017-9798」が判明したもの。重要度は「高(High)」にレーティングされている。

具体的には、「Apache」でディレクトリごとにアクセス制御を行う「.htaccessファイル」へ、HTTPメソッドの全体に登録されていない「Limitディレクティブ」を設定した場合、「OPTIONSメソッド」による要求に対して、応答時の「Allowヘッダ」にサーバプロセスのメモリ情報が漏洩することがあるという。

脆弱性を公表したフリーランスライターのHanno Böck氏は、同脆弱性を「Optionsbleed」と命名。さらに「Heartbleed」の発見後に発表された2014年5月に発表された論文で同脆弱性が言及されていたことも判明。これまで脆弱性として認識されず、修正されてこなかったという。

(Security NEXT - 2017/09/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「ConnectWise Automate」に悪用リスク高い脆弱性 - 早急に対応を
Cisco製IPフォンや侵入検知エンジン「Snort 3」などに脆弱性
Ruijie製ブリッジ「RG-EST300」に非公開SSH - 修正予定なし
バッファロー製Wi-Fiルータ「WXR9300BE6Pシリーズ」に脆弱性
NVIDIAの「Jetson Linux」やロボティクス開発環境に脆弱性
「Apache NMS.AMQP」に深刻な脆弱性 - アップデートや環境移行を呼びかけ
ビデオ会議の「Zoom」に複数脆弱性 - 最新版に更新を
米政府、国家支援攻撃者によるF5侵害受け緊急指令
F5、「BIG-IP」「F5OS」の複数脆弱性に対応 - 最新版へ更新を
米当局、「AEM Forms」の深刻な脆弱性狙う攻撃に注意喚起