原子力発電の設計データ入りハードディスクが盗難 - 東芝
東芝は、府中事業所において原子力発電などのシステム情報を保存したハードディスクが盗まれたと発表した。同社では盗まれたデータの特定を急いでいる。
データ保存用サーバの外付けハードディスク3台やデスクトップパソコンの内蔵ハードディスク1台が所在不明となっているもので、最後に作業を行った5月12日夜から被害に気が付いた14日までの間に盗まれたと見られている。
デスクトップパソコンについては、2007年4月より故障のため施錠管理された部屋で保管されていたが、5月14日に内蔵ハードディスクがなくなっていることに気が付いた。
盗まれたハードディスクには、原子力や火力、水力など発電制御システムの設計データなどが含まれていた。同社では保存されていたデータの特定を進めているが、すべて確認するには数日かかるという。
同社では、2007年2月にも同じ府中事業所において、関係会社が原子力関連の業務情報を保存したパソコンを盗まれた。また翌3月には関係会社の従業員が、原発情報を含む書類を電車内で紛失している。
さらに2008年3月、東京電力福島第一原子力発電所構内にある同社作業所内の協力会社事務所でパソコンが盗まれ、原子力安全・保安院が、電気事業連合会に盗難防止策の徹底を求めていた。
(Security NEXT - 2008/05/21 )
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