シマンテック、ホスティング事業者向けに新サービス - SSL証明書の利用拡大目指す
シマンテックは、ウェブサイト向けSSL証明書の利用拡大を目指す「Encryption Everywhere」の国内展開を開始した。

記者説明会に登壇したWebsite Security営業本部長の平岩義正氏(画面左)とプロダクトマーケティングマネージャーの林正人氏(同右)
同社では、正規の全ウェブサイトにおいてトラフィックの暗号化を目指すとし、ホスティング事業者が、SSL証明書の販売サービスをメニューへ容易に導入できるソリューションを展開するもの。利用者にとっても、従来より簡単な作業でSSL証明書を利用できるようになるという。
NPOやSaaSベンダー、他認証局などから無料や低価格のSSL証明書が提供されるケースが増えているが、同ソリューションでは、APIによってホスティング事業者が「ドメイン(DV)証明書」「企業認証(OV)証明書」「EV証明書」のアップグレードパスが提供できる点をアピール。
販売価格は、あくまでホスティング事業者が決定するものとしているが、ドメイン(DV)証明書を無償で提供するケースもあり、他ベンダーとサービス面やブランドによって差別化を図りたい考え。
また暗号化通信をすでに導入しているサイトは、全体の3%にとどまるが、同社では検索エンジンが暗号化通信を評価のひとつとしている点や、HTTP/2によって高速化できる点など市場環境の変化を指摘。暗号化、さらに実在確認、より高い認証と3段階でウェブトラフィックの暗号化を推進する。
暗号化通信ではセキュリティ製品によりトラフィックがチェックできず、正規サイトの改ざん被害によって、マルウェアが侵入するリスクも懸念されるが、同社ではEV SSL証明書利用者に改ざん検知や脆弱性診断サービスなどを標準で提供している点を強調。これらも含めてウェブサイトのセキュリティ強化を訴えていきたいとしている。

同社が提供するアップグレードパス
(Security NEXT - 2016/08/30 )
ツイート
PR
関連記事
全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開