Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

【ゼロデイ攻撃】「Adobe Flash Player」に深刻な脆弱性 - 早急に更新を

Adobe Systemsは、Adobe Flash Player向けにセキュリティアップデートを緊急リリースした。すでに脆弱性の悪用が確認されており、早急なアップデートを推奨している。

20140429_as_001.jpg
アドバイザリを公表したAdobe Systems

今回のアップデートは、リモートより攻撃が可能となる深刻な脆弱性「CVE-2014-0515」を修正するプログラム。脆弱性を悪用されるとバッファオーバーフローが発生し、制御を奪われる可能性がある。すでにWindowsを対象としたゼロデイ攻撃も確認されている。

同社は、「Windows」および「Mac OS X」向けに脆弱性を修正した「同13.0.0.206」を提供。最新版へアップデートできないユーザー向けに「同11.7.700.279」を用意した。「Linux」版の最新版は「同11.2.202.356」となる。

「Chrome」や「Internet Explorer」に同梱されているプログラムについては、それぞれのアップデートで対応し、「同13.0.0.206」を提供する。

今回のアップデートについて適用優先度を見ると、「Windows」や「Mac OS X」をはじめ、ブラウザに同梱されているプログラムいずれも3段階中もっとも高い「1」にレーティングしており、72時間以内のアップデートを推奨している。「Linux」に関してのみ、3段階中もっとも低い「3」に設定している。

(Security NEXT - 2014/04/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

MS、10月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性3件に対応
「FortiOS」で複数脆弱性を解消 - 8月に緩和策講じたゼロデイ脆弱性も修正
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
米当局、「Grafana」の既知脆弱性に対する攻撃に注意喚起
「Oracle E-Business Suite」が標的に - 更新や侵害状況の確認を
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「Firefox」にアップデート - Chromeゼロデイの類似脆弱性に対処
Wondershareのファイル修復ソフトに脆弱性 - パッチ提供状況は不明
「Chrome」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Android」の2025年9月パッチが公開 - ゼロデイ脆弱性2件を解消