Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

LLM基盤「SGLang」に脆弱性 - API外部公開で高リスク

大規模言語モデル運用基盤「SGLang」にリモートよりコードを実行されるおそれがある深刻な脆弱性が明らかとなった。特にAPIを外部へ公開している場合に影響が大きく、注意が必要となる。

テキストが処理される前にどのように構造化されるかを定義するメタデータフィールドの処理において、任意のコードを実行させることが可能となる脆弱性「CVE-2026-5760」が明らかとなったもの。

脆弱性は、「Jinja2」の処理がサンドボックス化されていないことに起因。細工したGGUF形式モデルファイルを読み込ませ、検索結果や候補文書の並び順を、質問文との関連度で評価し直すAPIを実行することで、サーバサイドテンプレートインジェクション攻撃が可能となる。

コマンドの実行のほか、情報漏洩、サービス拒否など、さまざまな影響を及ぼすおそれがある。米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

CERT/CCが調整を試みたが、プロジェクトの関係者より回答は得られず、脆弱性の修正状況は不明としている。

実証コードも公開されており、テンプレート処理を明示的にサンドボックスで処理することや、信頼できないモデルの読み込みを避ける、APIに対するアクセスを制限するなど、対策が呼びかけられている。

(Security NEXT - 2026/04/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Tenableの「Sensor Proxy」にRCE脆弱性 - 修正版を公開
「Terraform MCP Server」に深刻な脆弱性 - 修正版が公開
バックアップ運用管理製品「Veeam ONE」に深刻な脆弱性
「Langflow」「Tomcat」など脆弱性3件の悪用に注意喚起 - 米当局
Synology製NAS検出ツールのWindows版に脆弱性 - 修正版が公開
「Adobe Campaign Classic」に脆弱性 - 直前の修正版にも影響、再度更新を
米当局「脆弱性悪用リスト」、7月に26件 - 8割超が3日以内対応
米当局、N-able「N-central」の脆弱性悪用に注意喚起
「N-central」に脆弱性、ホットフィクスが公開 - すでに悪用も
開発プラットフォーム「GitLab」、脆弱性13件を修正