米当局、「Chromium」の脆弱性悪用に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
米当局は、オープンソースのブラウザ「Chromium」に明らかとなった脆弱性「CVE-2025-10585」が攻撃の標的になっているとして注意喚起を行った。「Chromium」より派生したブラウザについても注意が必要となる。
現地時間2025年9月23日に同脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ登録。米国内の行政機関に対して指定した期間内に対処するよう促すとともに、広く注意を呼びかけた。
同脆弱性は、「Chromium」に実装されているスクリプトエンジン「V8」に確認された型の取り違えにより生じた脆弱性。Google Threat Analysis Groupが9月16日に報告した。
Googleでは、翌17日に同社ブラウザ「Chrome」のセキュリティアップデートをリリース。当初より悪用が確認されているとして注意喚起を行っていた。
「Chrome」に限らず、「Chromium」をベースとし、スクリプトの実行に同エンジンを用いている場合は、同脆弱性の影響を受けるおそれがあり注意が必要となる。
マイクロソフトも「Chromium」をベースとするブラウザ「Microsoft Edge」が同脆弱性の影響を受けるとして、2025年9月19日にアップデートをリリース。利用者に更新を促していた。
(Security NEXT - 2025/09/24 )
ツイート
PR
関連記事
入退室管理製品「UniFi Access」の管理APIに認証不備の脆弱性
「Elastic Cloud Enterprise」に脆弱性 - API経由で不正操作のおそれ
Google、「Chrome 142」でV8関連はじめ脆弱性20件を修正
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
