Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Tomcat」の脆弱性狙う攻撃に警戒を - 米当局が注意喚起

米当局は、「Apache Tomcat」における既知の脆弱性が悪用されていることを受け、注意喚起を行った。

リモートよりコードの実行が可能となる脆弱性「CVE-2025-24813」が悪用されていることを受け、現地時間2025年4月1日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ同脆弱性を追加したもの。

米行政機関へ指定した期間内に脆弱性を解消するよう求めるとともに、脆弱性に対する攻撃が広く展開されるおそれもあるとして注意を呼びかけている。

同脆弱性に関しては、「Apache Tomcat」の開発チームが3月10日にセキュリティアドバイザリを公開。2月10日にリリースした「Apache Tomcat 11.0.3」「同10.1.35」「同9.0.99」で修正済みであることを明らかにしている。

同脆弱性に関しては、すでに研究者よりエクスプロイトコードが公開されている。

一部セキュリティベンダーが脆弱性を悪用した攻撃を観測したことを報告しており、脆弱性の性質上、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)による検出が回避されるおそれもあると危険性を指摘している。

(Security NEXT - 2025/04/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Apache ActiveMQ」に脆弱性 - メモリ枯渇のおそれ
個人情報含む行政文書約の紛失が判明 - 防衛省
「Node.js」に脆弱性 - 5月14日にもアップデートを公開予定
XML解析ライブラリ「libexpat」に脆弱性 - DoS攻撃などのおそれ
Arista「CloudVision」に管理者権限を取得される脆弱性
「FortiOS」の認証回避脆弱性、攻撃継続中 - 国内でも被害
先週注目された記事(2025年5月4日〜2025年5月10日)
VPN経由で侵害、個人情報の流出を確認 - DTSグループのSIer
高見澤に対するサイバー攻撃、個人情報流出の可能性が判明
米当局、悪用が確認された既知脆弱性2件について注意喚起