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Ruby向け「SAML」認証ライブラリに脆弱性 - 認証回避のおそれ

Rubyにおいて「SAML」を用いたシングルサインオン機能を実現するライブラリ「ruby-saml」に複数の脆弱性が明らかとなった。依存関係にあるアプリケーションにおいて認証を回避し、別のユーザーアカウントを乗っ取られるおそれがある。

複数パーサーの齟齬により認証のバイパスが可能となる「CVE-2025-25291」「CVE-2025-25292」、サービス拒否のおそれがある「CVE-2025-25293」が明らかとなったもの。「同1.17.0」および以前のバージョンが影響を受ける。

「CVE-2025-25291」「CVE-2025-25292」は、異なるXMLパーサーの「REXML」「Nokogiri」が署名検証の過程で、異なる要素を解釈する「パーサーディファレンシャル」に起因する脆弱性。

対象となる組織の「SAMLレスポンス」またはアサーションを検証するための鍵で署名された有効な署名を持つ場合、署名ラッピング攻撃によって別のユーザーとしてログインすることが可能となる。

また圧縮されたSAML応答の処理に起因し、リモートよりDoS攻撃が行える「CVE-2025-25293」が明らかとなった。

(Security NEXT - 2025/03/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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