Palo Alto製移行ツールの利用者狙う攻撃に注意喚起 - 米当局
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、Palo Alto Networksのマイグレーションツール「Expedition」に判明した複数の脆弱性がサイバー攻撃の標的とされているとして注意を呼びかけた。
現地時間11月14日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ、同ツールに見つかったOSコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2024-9463」と、SQLインジェクションの脆弱性「CVE-2024-9465」を追加したもの。
共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」のベーススコアは「CVE-2024-9463」が「9.9」、「CVE-2024-9465」が「9.2」と評価されている。悪用されると、ファイアウォールのユーザー名や平文のパスワード、APIキーなどの機密情報や設定情報が漏洩するおそれがある。
CISAは、指定した期間内に対策を講じるよう米行政機関に促した。脆弱性そのものは広く悪用されるおそれがあり、注意を呼びかけている。
Palo Altoでは、現地時間10月9日にセキュリティアドバイザリを公開。これら2件を含む5件の脆弱性を公表。重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングし、利用者に注意を喚起していた。
これら脆弱性への対処としては、「Expedition」をアップデートするだけでなく、同ツール自身や同ツールにより処理されたファイアウォールのユーザー名、パスワード、APIキーなどを変更する必要がある。
(Security NEXT - 2024/11/15 )
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