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「Rancher」に複数の深刻な脆弱性 - アップデートで修正

コンテナの管理プラットフォーム「Rancher」に3件の脆弱性が明らかとなった。いずれも重要度が「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

クラスタまたはノードドライバによって制限を回避し、コンテナに対するroot権限のアクセスが可能となる「CVE-2024-22036」が判明したもの。

また「vSphere Rancher HAセットアップ」を作成する際、「vSphere」の認証情報が「Rancher」において平文で保存される「CVE-2022-45157」が明らかとなった。

さらにWindowsノードを含むデプロイにおいて、アクセス制御リストの実装に問題があり、権限昇格につながるおそれがある「CVE-2023-32197」が明らかとなっている。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、いずれも「9.1」と評価されており、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

脆弱性によって影響は異なるが、脆弱性を修正した「同2.9.3」「同2.8.9」を提供しており、アップデートを呼びかけている。「CVE-2024-22036」については「同2.7.16」において修正が行われたが、「CVE-2022-45157」「CVE-2023-32197」については「同2.7系」に対するバックポートが行われないため、注意が必要。

(Security NEXT - 2024/10/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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