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図書館の新システム構築中にランサム被害、移行延期 - 斑鳩町

奈良県斑鳩町の図書館システム構築中にランサムウェアの感染被害が発生した。移行直前に発生したもので、システムを停止しており、蔵書検索などが行えない状況となっている。

同町によれば、町立図書館では10月1日からの運用開始に向け、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)に委託して図書館システムの構築作業を進めていたところ、9月30日にシステム障害が発生したもの。

サーバへ接続できない状況に陥り、調査を行ったところ、システムサーバがランサムウェアに感染し、サーバ内のデータを暗号化されていたことが判明した。

新システムは9月29日より職員向けに稼働を開始し、10月1日から完全移行する予定だったが、障害の発生を受けて運用を延期した。

ランサムウェアによる被害を受けたサーバには、図書館利用者2万1994人分の個人情報が保存されていた。10月3日の時点で外部における情報の流通や金銭の要求などは確認されていない。

(Security NEXT - 2024/10/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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