ランサム被害、SIMカード搭載PCが攻撃起点か - ほくやく・竹山HD
ヘルスケア関連事業を展開するほくやく・竹山ホールディングスは、サイバー攻撃を受けた問題で調査結果を取りまとめた。SIMカードを搭載したノートパソコンが攻撃の起点に悪用されたと見られる。
同社では、2月3日未明にサーバがランサムウェアによるサイバー攻撃を受け、データを暗号化される被害が発生。外部協力のもと、被害状況や原因などの調査を進めていた。
攻撃の起点になったと見られるのは、「SIMカード」を搭載するノートパソコン。同端末がリモートデスクトップにより接続され、さらに同社業務用サーバに不正アクセスしてランサムウェア「Enmity」を実行されたという。
アクセスに使用された「ID」「パスワード」は、ドメイン管理者の正規のもので、入手経路については引き続き調査を進めている。暗号化されたデータの復号化には至っていないが、別に保存されていたデータにより事業活動を行っている。
同社はフォレンジック調査の結果、暗号化されたデータが漏洩した痕跡は確認されなかったと説明。ダークウェブなどの調査においてデータの流通などは確認されていないとし、個人情報などのデータ漏洩はなかったと結論付けている。
今回の問題を受け、より強力なセキュリティ対策ソフトや多要素認証の導入、脆弱性管理の徹底、従業員教育の強化、セキュリティポリシーの見直しなど、再発防止に取り組むとしている。
(Security NEXT - 2024/06/14 )
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