Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、3月の月例更新で「Exchange Server」に生じた不具合に対応

マイクロソフトは、「Exchange Server」において3月のセキュリティアップデートで複数の不具合が確認されているとし、修正するホットフィクスアップデートをリリースした。

同社によると、3月のアップデートをインストール後、「ダウンロードドメインが機能しない」「OWAでエラーが発生してドキュメントを開けない」「Outlookのキャッシュモードにおける検索エラーが発生する」「Outlookに未読メッセージアイコンが表示されない」といった不具合が確認されている。

さらに「Exchange管理センターの編集アクセス許可オプションを編集できない」「テンプレートアドインが機能しない」「エラーが発生して公開カレンダーが機能しない」といった問題なども報告されていた。

今回のホットフィクスでは、これら問題へ対処。また楕円曲線暗号証明書のサポートや、「Outlook on the web(OWA)」「Exchange管理センター(ECP)」におけるハイブリッドモダン認証(HMA)などの新機能も提供する。

セキュリティアップデートのインストール後に問題が生じておらず、あらたに実装された一部機能の導入を急がないのであれば、今回のホットフィクスアップデートを適用する必要はないとしている。

また3月のセキュリティアップデートと同様のセキュリティ更新プログラムを含んでおり、3月のアップデートを適用していない場合もスキップして今回のホットフィクスを適用することができるとしている。

(Security NEXT - 2024/04/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Tenable Identity Exposure」に脆弱性 - 2月の更新で修正済み
個人情報を6機関に誤送信、転送され規模が20倍超に - 岐阜県
報道記者が個人情報含む資料を一時紛失 - ABCテレビ
約40万件の個人情報が流出した可能性 - ニデック子会社
CrowdStrike導入したWindows端末の97%以上がオンラインに
Acronisのデータバックアップ用インフラ製品に深刻な脆弱性 - すでに悪用も
CrowdStrikeによる障害、約850万台に影響 - あらたな復旧方法も準備中
組込システムの検証テストツール「NI VeriStand」に複数脆弱性
SonicWall、「Blast-RADIUS」の緩和策でアドバイザリ
「Spring Cloud Data Flow」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開