Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Rapid7が「TeamCity」脆弱性の詳細を公開 - 報告側と修正側で意識に差

脆弱性の修正版となる「TeamCity 2023.11.4」が2024年3月4日に公開されたが、協調的な対応を進めていたRapid7に連絡はなく、公開にあたって具体的な修正内容を説明したセキュリティアドバイザリも公開されなかったと説明。

Rapid7が対応に懸念を示したところ、JetBrainsでは脆弱性に言及するブログを公開。脆弱性の内容を明らかにした。

JetBrainsは、ブログにおいて同社ポリシーでは脆弱性の影響を抑えるため、アップデートのリリースから脆弱性の技術的な詳細の公開までに期間を置いていると主張。

「CVE-2024-27198」「CVE-2024-27199」に関しては、報告者のRapid7が自身のポリシーに従い、パッチの公開より24時間以内に技術的な詳細が公開されることを強調し、早急に対策を応じる必要があると利用者に説明した。

アップデートやパッチの適用などをすぐに実施できない場合は、対策を講じるまでサーバに対するアクセスを遮断するように求めている。

Rapid7では、アップデートのリリースを受けて同社ポリシーに従い、3月4日に情報を公開。それぞれの脆弱性の分析結果を示し、侵害の具体的な流れを示すとともに、「IoC(Indicators of Compromise)」情報の確認方法などを解説している。

(Security NEXT - 2024/03/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

X線読影システムのランサム被害、VPN経由で侵入 - 埼玉県健康づくり事業団
小学校と中学校で個人情報の紛失が判明 - 尼崎市
学生の就活支援アプリ「OfferBox」に一時脆弱性 - すでに解消済み
メール「CC」送信で会員企業のメアド流出 - いばらき量子線利活用協議会
「iTunes for Windows」に脆弱性 - アップデートで修正
法人カード利用企業の情報をメールで誤送信 - UPSIDER
国内で「Mirai」とは異なるボットネットの動きが加速
軽量プロクシ「Tinyproxy」に脆弱性 - 報告者と開発者に溝
グリコ、冷蔵食品の出荷再開を延期 - 約150億円の売上減を予想
東急のネットワークにサイバー攻撃 - グループ会社から情報流出