Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox 123」が公開 - 12件の脆弱性を修正

Mozilla Foundationは、現地時間2月20日にブラウザの最新版となる「Firefox 123」をリリースした。機能強化のほか、複数の脆弱性を修正している。

今回のアップデートでは、タブの検索機能を「Firefox View」に統合したほか、ウェブの互換性に関するレポートツールを搭載した。くわえて12件の脆弱性に対応している。重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。

重要度が2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性は4件。域外メモリを読み取るおそれがある「CVE-2024-1546」、攻撃者によって警告ダイアログが別のウェブサイトに表示される脆弱性「CVE-2024-1547」に対応したほか、メモリ破壊の脆弱性「CVE-2024-1553」「CVE-2024-1557」を修正している。

さらに重要度が1段階低い「中(Moderate)」とされる6件のほか、「低(Low)」とされる脆弱性2件に対応した。

あわせて延長サポート版「Firefox ESR 115.8」をリリースしており、8件の脆弱性を解消している。「Firefox 123」にて修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2024-1546
CVE-2024-1547
CVE-2024-1548
CVE-2024-1549
CVE-2024-1550
CVE-2024-1551
CVE-2024-1552
CVE-2024-1553
CVE-2024-1554
CVE-2024-1555
CVE-2024-1556
CVE-2024-1557

(Security NEXT - 2024/02/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

MS、3月の月例更新で「Exchange Server」に生じた不具合に対応
「東京ガス」装うフィッシング - 「対応しないと供給停止」と不安煽る
NETGEARの一部ルータに認証バイパスの脆弱性 - 早急に更新を
「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
重度心身障害者の助成金請求書類を紛失、支給に影響なし - さいたま市
光学メーカーのHOYA、生産供給体制が概ね復旧 - 情報流出の影響を調査
「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を
分散型グラフデータベース「Apache HugeGraph」に深刻な脆弱性
露APT28のマルウェア「GooseEgg」が見つかる - 2019年4月よりゼロデイ攻撃を展開か
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人