イズミ、ランサム被害で宅配など一部サービスを停止 - 新店舗オープンを延期
ゆめマートなどスーパーマーケットチェーンを展開するイズミは、同社グループの複数サーバがランサムウェアによる被害に遭ったことを明らかにした。宅配サービスや一部商品の提供に支障が生じているほか、提携企業とのシステム統合や新店舗のオープンが延期となるなど、影響が広がっている。
同社によれば、2月15日にシステム障害が発生したもの。調査を行ったところ、同社グループの複数サーバにおいて、ランサムウェアによりデータを暗号化されたことを確認した。
2月19日17時の時点で、「ゆめオンライン」や「ゆめデリバリー」「配達サービス」のほか、会員向けアプリ、会員カード向けサイトなど、一部サービスが停止している。
店舗については通常どおり営業しているが、発注システムに支障が出ており、一部商品の提供が難しくなるなど影響が出ている。
同社では、2019年にマルヨシセンターとの資本業務提携を発表。2024年3月1日より四国地域における商品仕⼊や物流、システム統合を予定していたが、準備作業が遅れているとして統合日を6月1日に延期した。
また当初3⽉7⽇に開業を予定していた⻑崎県⼤村市の新店舗「ゆめマート新⼤村」についても、オープンの延期を決定。オープン日は未定としている。
同社では警察へ相談しており、個人情報保護委員会にも報告した。外部協力のもと、個人情報が流出した可能性も含めて影響範囲を調べるとともに、復旧を進めている。
(Security NEXT - 2024/02/20 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ブース訪問者に対するメールで誤送信 - 静岡日産
QNAP製NAS向け複数アプリに脆弱性 - アップデートで修正
伊藤園の米グループ会社でランサム被害 - すでに復旧、情報流出を調査
キッザニアへのサイバー攻撃、個人情報約2.4万件が流出
トレンドマイクロのサーバ向けセキュリティ対策製品に脆弱性
「OpenWrt」で汚染されたビルドが配布可能となる脆弱性
メールサーバからアカウント情報などが窃取 - 京大経営管理大学院
女性向け下着通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
2024年3Qのクレカ不正利用、約132.7億円 - 前四半期比2.4%減
2Qクレカ不正利用、前四半期比16%増 - 被害額が過去最多