Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IvantiのVPN製品脆弱性、限定的な攻撃から多様な攻撃へと発展

1月初旬以降、「Ivanti Connect Secure(旧Pulse Connect Secure)」「Ivanti Policy Secure」において複数の脆弱性が判明し、攻撃に悪用されている問題で、当初限定的な攻撃で悪用されていたが、その後多様な攻撃へと進化している。

Ivantiでは、これまでにゼロデイ脆弱性4件を含む5件の脆弱性を公表。回避策やアップデートをリリースしているが、JPCERTコーディネーションセンターでは、これら脆弱性の悪用の状況などを取りまとめた。

脆弱性4件「CVE-2023-46805」「CVE-2024-21887」「CVE-2024-21888」「CVE-2024-21893」は、ゼロデイ攻撃の対象となり、当初悪用は限定的とされていたが、その後実証コード(PoC)が公開されている。

「CVE-2023-46805」「CVE-2024-21887」については1月中旬、「CVE-2024-21888」「CVE-2024-21893」については2月初旬より多様な攻撃に悪用されているとの報告がある。

また2月8日に公開された「CVE-2024-22024」については、2月16日の時点で悪用は確認されていないものの、2月9日に実証コードが公開された。

同センターでは、Ivantiのアドバイザリをもとに対象製品、バージョン、対策、調査方法などの最新情報を確認し、対策を講じたり調査の実施を検討するよう呼びかけている。

20240216_jp_001.jpg
1月初旬以降に「Ivanti Connect Secure(旧Pulse Connect Secure)」「Ivanti Policy Secure」で明らかとなった脆弱性の状況(表:JPCERT/CC)

(Security NEXT - 2024/02/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局