Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「FFmpeg」に深刻な脆弱性 - 2023年11月のアップデートで修正済み

さまざまなコーデックに対応しており、動画や音声の処理に用いられる「FFmpeg」に複数の脆弱性が明らかとなった。2023年11月のアップデートで修正済みだという。

「JPEG XL」の処理に整数オーバーフローの脆弱性が存在し、リモートよりコードを実行されるおそれがある「CVE-2024-22860」「CVE-2024-22862」が明らかとなったもの。一部モジュールにサービス拒否が生じる「CVE-2024-22861」も判明している。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを、「CVE-2024-22860」および「CVE-2024-22862」については「9.8」、「CVE-2024-22861」は「7.5」と評価している。

重要度は、「CVE-2024-22860」「CVE-2024-22862」を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」、「CVE-2024-22861」を2番目に高い「高(High)」とレーティングした。

いずれも2024年1月に採番されたが、これら脆弱性については、2023年11月にリリースした「同6.1」にて修正済みだという。これまでも同バージョンにおいて、「CVE-2023-47342」「CVE-2023-47344」の修正を行ったことが明らかにされている。

(Security NEXT - 2024/02/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

看護師が患者資料を本に挟んで持ち帰り - 本売却から発覚
ドメイン名紛争テーマにシンポジウム - 紛争事例や対処法と今後の課題
教育支援サービス侵害、ランサムウェアによる個人情報流出の可能性
リモートアクセス用認証キー紛失、外部アクセス確認されず - デ協
ベトナム子会社でランサム被害、製造出荷に影響なし - 大日精化工業
Fortinet複数製品の認証回避脆弱性、悪用が発生 - 設定確認を
「Apache Commons Text」旧版に深刻な脆弱性 - 「FileMaker Server」に影響
「Chrome」にアップデート - 「WebGPU」「V8」の脆弱性を解消
職員アカウントが侵害、迷惑メールの踏み台に - 中部生産性本部
SAP、月例パッチで脆弱性15件を修正 - 「クリティカル」も