Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

VMwareのクラウド管理ツールに深刻な脆弱性 - 回避策を公開

VMwareが提供するクラウドサービスの管理ツール「VMware Cloud Director Appliance(VCD Appliance)」に深刻な脆弱性が明らかとなった。旧バージョンよりアップグレードした場合にのみ影響があるという。

「SSH」で使用するTCP 22番ポートや管理コンソールで使用するTCP 5480番ポートにおいて、ログイン認証をバイパスできる脆弱性「CVE-2023-34060」が明らかとなったもの。

同製品の基盤となる「Photon OS」に起因する脆弱性としており、「VCD Appliance」を旧バージョンから「同10.5」にアップグレードした場合に存在するという。新規にインストールした場合は同脆弱性の影響は受けない。

同社では共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」と評価。重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

同社では、パッチの用意を進めている。利用可能となるまで回避策となるスクリプトを提供しており、利用者に対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/11/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「楽々Document Plus」に脆弱性に脆弱性 - 修正パッチがリリース
プロキシサーバ「Squid」にサービス拒否の脆弱性
BIツール「Apache Superset」に脆弱性 - アップデートで修正
映画感想投稿キャンペーンで個人情報が閲覧可能に - 映画配給会社
講座申込者宛のメールで誤送信 - 都立特別支援学校
SNSアカを乗っ取られ、削除される - レンズメーカーのシグマ
取材メモがネット流出、派遣スタッフから - NHK
米当局、悪用リストから脆弱性1件を除外 - PoC機能せず、CVEは廃番
「macOS Sonoma 14.1.2」を公開、脆弱性を修正 - 旧OSには「Safari」のアップデート
Apple、「iOS 17.1.2」を公開 - ゼロデイ脆弱性2件に対応