Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

就職情報サイト「マイナビ」、応募者データのDL機能に不具合

マイナビは、就職情報サイト「マイナビ」の応募者管理システムに不具合があり、応募者のデータが関係ない別の企業によってダウンロードされていたことを明らかにした。

同社によれば、2022年2月17日から2023年9月13日にかけて応募データのダウンロードに不具合が発生していたもの。利用する1社で8月28日にシステム障害が発生。調査を進めたところ、ログなどからまれにシステム障害が発生していたことが10月11日に判明した。

就職情報サイト「マイナビ2023」「マイナビ2024」「マイナビ2025」の登録者のうち、同サイト上で企業へ応募したあわせて1662人に関する個人情報が、関係ない企業15社によって取得された。氏名、住所、電話番号、メールアドレス、所属学校などが含まれる。

応募者管理システムからデータをダウンロードする際、一時保存データを作成した上でCSVファイルを生成するが、ミドルウェアで障害が発生し、別会社の出力内容がCSVファイルに混入したという。同社では9月13日に調査を終えるとともにシステムの修正を実施。10月4日に対策の強化なども行っている。

同社では、誤ったデータを取得した企業に対し、データの削除を依頼。対象となる応募者に対しては、10月25日にメールを通じて個別に連絡を取っている。

(Security NEXT - 2023/10/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

合併金融機関との口座番号対照表を紛失 - 武蔵野銀
ランサム感染で障害、システム図面などが流出 - レスターHD
注文情報などを異なる顧客へ誤送信 - Yahoo!ショッピング
JPAAWG、GoogleやYahooの「大量メール送信規制」で緊急イベント
米当局、悪用リストから脆弱性1件を除外 - PoC機能せず、CVEは廃番
サイバー攻撃の情報共有で報告書 - 関連文書のパブコメも
WordPress用フォーム作成プラグインに脆弱性 - 早急に更新を
「Adobe ColdFusion」の脆弱性、米行政機関で2件の侵害被害
Unitronics製の産業制御機器、予測容易な初期パスワードに注意
Atlassianの複数製品に脆弱性 - 重要度は「クリティカル」