「VMware vCenter Server」にアップデート - 影響大きくサポート終了版にも
VMwareは、仮想環境の管理製品「VMware vCenter Server」に複数の脆弱性が明らかになったとしてセキュリティアップデートをリリースした。影響が大きく、回避策もないことからサポートが終了した一部バージョンに対してもパッチを用意している。
同製品において「DCE/RPCプロトコル」の実装に問題があり、域外メモリへの書き込みが生じる脆弱性「CVE-2023-34048」が明らかとなったもの。同製品へアクセスが可能な場合、リモートよりコードを実行されるおそれがある。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。同社では同脆弱性の回避策について調査したが、実行は不可能だと判断した。
あわせて情報漏洩が生じるおそれがある脆弱性「CVE-2023-34056」が明らかとなっている。CVSS基本値は「4.3」、重要度は「中(Moderate)」と評価されている。
同社ではこれら脆弱性を修正した「同8.0U2」「同8.0U1d」「同7.0U3o」をリリース。また「CVE-2023-34048」については影響が大きく、回避策もないことから、2022年10月にジェネラルサポートが終了している「同6.7」「同6.5」に対して修正パッチとなる「同6.7U3t」「同6.5.0U3v」を用意した。
あわせて「VMware Cloud Foundation」の利用者に対しても対策を呼びかけている。
(Security NEXT - 2023/10/25 )
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