Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Cisco IOS XE」にゼロデイ脆弱性 - 侵害有無の確認を

Cisco Systemsのネットワーク機器向けOSである「Cisco IOS XEソフトウェア」に深刻な脆弱性が明らかとなった。すでに脆弱性を狙った攻撃が複数確認されている。

20231017_cs_001.jpg
脆弱性の重要度は「クリティカル」。すでに悪用も確認されている

「Cisco IOS XE」のウェブユーザーインタフェースに権限昇格の脆弱性「CVE-2023-20198」が明らかとなったもの。リモートより認証なしに特権アカウントを作成し、システムを制御することが可能になるという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは最高値となる「10.0」と評価。重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

同社が複数の顧客に対してサポートを提供する過程で確認したもので、すでに悪用が確認されている。アドバイザリをリリースした現地時間10月16日の段階でアップデートは用意されていない。

同社は、「Cisco IOS XE」が搭載された製品において、ウェブユーザーインタフェースをインターネットをはじめとする第三者がアクセスできる環境には公開せず、インターネットへ接続している場合はHTTPサーバ機能を無効化することを強く推奨。

あわせてシステムが侵害されていないか、ログより判断する方法を説明。悪意あるプログラムが埋め込まれていないか確認するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/10/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信でファンクラブ会員のメアド流出 - クリアソン新宿
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施