Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

コラボレーションサーバ「Openfire」に対する脆弱性攻撃が発生

インスタントメッセージやチャットなどコラボレーション機能を提供するオープンソースのサーバ「Openfire」に対する脆弱性攻撃が発生している。米当局が注意を呼びかけた。

同ソフトウェアにおいて、本来アクセスが制限される管理コンソールへ認証なしにアクセスが可能となるパストラバーサルの脆弱性「CVE-2023-32315」がサイバー攻撃の標的となっている。

同脆弱性については、5月23日にリリースされた「同4.7.5」「同4.6.8」にて修正された。その後エクスプロイトコードが複数出回り、容易に脆弱性を悪用できる状況が生じているが、実際に攻撃が展開された。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、現地時間8月24日に同脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加した。

同リストに追加された脆弱性は、米行政機関において一定期間内に対応する義務が生じるが、追加された脆弱性そのものは広く悪用されるおそれがあり、利用者は注意が必要だ。実際に悪用が確認されており、未修正だった場合はアップデートにとどまらず、侵害状況の確認なども重要となる。

また同日同庁では、ゼロデイ攻撃が報告されているRARLAB製ファイル圧縮ソフト「WinRAR」の脆弱性についても同リストに追加している。

(Security NEXT - 2023/08/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信でファンクラブ会員のメアド流出 - クリアソン新宿
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施