Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Pulsar」に認証不備の脆弱性 - 権限昇格のおそれ

「Apache Pulsar」に脆弱性が明らかとなった。4月のアップデートにて修正済みとしており、開発チームでは更新するよう呼びかけている。

開発チームが、現地時間7月12日に認証不備の脆弱性「CVE-2023-30429」について公表したもの。Pulsar proxy経由でクライアントを「Pulsar Function Worker」と接続し、「TLS相互認証(mTLS認証)」を使用する場合、クライアントのロールではなく、プロキシのロールで認可を行なうため、権限昇格につながるおそれがある。

Apache Software Foundationでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.6」、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

同脆弱性については、現地時間4月19日に公開した「同2.11.1」「同2.10.4」にて修正済みとし、「同2.9」系を利用している場合はこれらバージョンへ更新するよう求めた。また「同3.0」については影響を受けないとしている。

(Security NEXT - 2023/07/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
若手向け国際セキュキャン「GCC 2026 Vietnam」、参加者を募集
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Dell CloudLink」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
職員などの個人情報含む書類を外出時に紛失か - 志摩市
全校生徒の個人情報を流出させた教師を懲戒処分 - 愛媛県
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 独自修正も