Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサム感染被害、侵入経路はVPN機器 - JBグループ会社

JBグループで基幹システムの開発やクラウドサービスの提供を手がけるシーアイエスは、サーバがランサムウェアによるサイバー攻撃を受けた問題で原因や被害状況を明らかにした。

同社では、6月25日深夜に複数サーバがランサムウェアにより暗号化される被害が発生したことを確認。一部データが外部に送信されており、6月29日に事態を公表するとともに調査を進めていた。

被害状況を調べたところ、VPN機器のソフトウェアに存在した脆弱性を突かれ、複数のサーバに対してランサムウェアによるサイバー攻撃が展開されたことがわかった。

顧客57社に関する個人情報やシステム構成、接続情報などのほか、同社従業員に関する個人情報が流出したことが判明。いわゆる「リークサイト」に一部データが公開されていることも確認しているという。

同社では、対象となる顧客へ個別に連絡を取るとともに、すべてのサーバとクライアント端末をネットワークから遮断、使用を停止しており、業務が停滞するなど影響が出ている。

引き続き調査を進め、外部協力のもと対策を講じるほか、復旧作業を進めていくとしている。

(Security NEXT - 2023/07/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Tenable Identity Exposure」に脆弱性 - 2月の更新で修正済み
個人情報を6機関に誤送信、転送され規模が20倍超に - 岐阜県
報道記者が個人情報含む資料を一時紛失 - ABCテレビ
約40万件の個人情報が流出した可能性 - ニデック子会社
CrowdStrike導入したWindows端末の97%以上がオンラインに
Acronisのデータバックアップ用インフラ製品に深刻な脆弱性 - すでに悪用も
CrowdStrikeによる障害、約850万台に影響 - あらたな復旧方法も準備中
組込システムの検証テストツール「NI VeriStand」に複数脆弱性
SonicWall、「Blast-RADIUS」の緩和策でアドバイザリ
「Spring Cloud Data Flow」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開