Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性への対応も準備中

マイクロソフトは、現地時間6月2日に「Microsoft Edge 114.0.1823.37」をリリースした。ゼロデイ脆弱性を解消するアップデートについても準備を進めており、リリースまでは影響を軽減する「拡張セキュリティモード」の活用などを呼びかけている。

同バージョンは、「Chromium 114.0.5735.91」「同114.0.5735.90」をベースとするアップデート。「Chromium」に明らかとなった脆弱性13件にくわえて、「Microsoft Edge」独自の脆弱性2件に対処している。

具体的には、権限昇格の脆弱性「CVE-2023-33143」や、セキュリティ機能をバイパスされる「CVE-2023-29345」へ対処した。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアはそれぞれ「7.5」「6.1」と評価されており、重要度は「警告(Moderate)」「注意(Low)」とレーティングされている。

またスクリプトエンジン「V8」にゼロデイ脆弱性「CVE-2023-3079」が判明し、Googleでは「Chrome」のアップデートをリリースしたが、マイクロソフトにおいてもエクスプロイトが出回っていることを把握しており、セキュリティパッチの準備を進めていることを明らかにした。

(Security NEXT - 2023/06/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

教員がサポート詐欺被害、NAS内の個人情報が流出か - 山形大付属中
市バスのドラレコ映像が保存されたUSBメモリが所在不明 - 川崎市
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意