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産業ネットワーク管理ツール「Cisco IND」に深刻な脆弱性

産業用ネットワークの管理ツール「Cisco Industrial Network Director(IND)」に深刻な脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

入力検証の不備により、ウェブユーザーインタフェースより任意のコマンドが実行可能となるコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2023-20036」が判明した。OS上で「NT AUTHORITY/SYSTEM権限」によるコマンドの実行が可能となるほか、機密データが漏洩するおそれもあるという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.9」、重要度は「クリティカル(Critical)」と評価されている。

あわせてファイル権限に不備があり、認証されたローカル環境よりアプリケーションのデータを読み取られるおそれがある脆弱性「CVE-2023-20039」もあわせて判明した。CVSS基本値は「5.5」、重要度は「中(Moderate)」。

いずれも外部研究者より報告を受けたもので、悪用は確認されていないという。同社では脆弱性を修正した「同1.11.3」をリリース、利用者にアップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/04/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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