Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、月例パッチで97件の脆弱性に対応 - ゼロデイ脆弱性も修正

マイクロソフトは、4月の月例セキュリティ更新プログラムを公開し、「クリティカル(Critical)」とされる7件をはじめ、あわせて97件の脆弱性に対処した。一部脆弱性はすでに悪用が確認されている。

各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせてアップデートをリリースしたもの。

今回のアップデートでは、「Windows」や「Office」をはじめ、「SharePoint」「Microsoft Dynamics」「Microsoft Defender for Endpoint」「Microsoft Message Queuing」「Azure Machine Learning」「.NET Core」「Visual Studio」など幅広い脆弱性に対処。CVEベースで97件の脆弱性を修正した。

脆弱性の最大重要度を見ると、4段階中もっとも高い「緊急(Critical)」とされる脆弱性は「CVE-2023-21554」「CVE-2023-28219」「CVE-2023-28220」「CVE-2023-28231」「CVE-2023-28232」「CVE-2023-28250」「CVE-2023-28291」の7件。のこる90件については次に高い「重要(Important)」としている。

脆弱性によって影響は異なるが、45件についてはリモートよりコードを実行されるおそれがある。また権限昇格の脆弱性20件や情報漏洩の脆弱性10件、サービス拒否の脆弱性9件、なりすましの脆弱性6件、セキュリティ機能のバイパス7件に対応した。

(Security NEXT - 2023/04/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「Adobe Commerce/Magento」や「WSUS」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局