「Telerik UI」の既知脆弱性、米政府で被害 - 脆弱性スキャナ導入も検知できず
被害を受けた組織では、パッチが適用されていない古い「Telerik UI for ASP.NET AJAX」を使用しており、「CVE-2017-11357」「CVE-2017-11317」「CVE-2017-9248」なども存在していた。
今回の攻撃では「CVE-2019-18935」にくわえて、「CVE-2017-11317」あるいは「CVE-2017-11357」を組み合わせ、展開されたものと見られる。
「CVE-2019-18935」が悪用されたのは今回がはじめてではない。2021年11月の段階で「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加されていた。また組み合わせて悪用された可能性がある「CVE-2017-11317」「CVE-2017-11357」も同カタログに登録されており、あわせて修正が呼びかけらている。
今回攻撃を受けた組織では、脆弱性スキャナを導入しており、同スキャナも同脆弱性へ対応していたが、通常利用しないファイルパスに導入されていたため、脆弱性を検知できなかったという。
CISAでは、アドバイザリにて今回の攻撃に関する「IoC(Indicators of Compromise)」情報を公開。対策を呼びかけている。
(Security NEXT - 2023/03/23 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
職員アカウントが侵害、迷惑メールの踏み台に - 中部生産性本部
SAP、月例パッチで脆弱性15件を修正 - 「クリティカル」も
非常用個人情報を電車に置き忘れ、車庫で回収 - 静岡市
AppleやGladinet製品の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「iOS」にアップデート - 「WebKit」のゼロデイ脆弱性2件など修正
複数サーバやPCがランサム被害、影響など調査 - 三晃空調
ConnectWise「ScreenConnect」のサーバコンポーネントに脆弱性
「Node.js」のアップデート、公開を延期 - 週内にリリース予定
「macOS Tahoe 26.2」で脆弱性47件を修正 - 「Safari」も更新
「制御システムセキュリティカンファレンス2026」を2月に都内で開催

