全日本スキー連盟の会員管理システムに不具合 - 検索機能に不備
全日本スキー連盟は、会員管理システムに不具合があり、特定操作を行うことで、同連盟に所属する団体や連盟の管理者が、管理下にない会員の情報を取得できる状態となっていたことを明らかにした。
同連盟では、業務委託先であるしゅくみねっとのシステムを用いて会員情報を管理しているが、加盟団体向け管理画面の検索機能に不備があったもの。検索条件の一部に想定外の文字列が入力されると、退職者を含むすべての会員情報を閲覧したり、一部データをCSVファイルとしてダウンロードできる状態となっていた。
一覧画面では、氏名、会員番号、所属組織、会員区分、会員状況など11万807件の会員情報が表示可能で、氏名、住所、電話番号、性別、生年月日、メールアドレス、所属組織、会員状況、会員番号、登録競技名などをCSVファイルとしてダウンロードできた。
原因はプログラムミスで、検索条件にエラーがあると管理下にない情報も含めて無条件に検索、表示する状態だったという。システムが稼働した2019年8月1日以降のログを調査したところ、2団体が該当する条件で検索を行っており、1団体が検索後に223件の情報を含むCSVファイルをダウンロードしていた。
同連盟は、対象となる3団体が閲覧したデータやダウンロードしたファイルを連盟外の組織に提供していないことを確認。原因となった不具合についても修正するとともに、対象となる関係者へ個別に報告を行っている。
(Security NEXT - 2022/10/06 )
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