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Zoomオンプレミス版に脆弱性 - 会議を盗聴されるおそれ

オンライン会議サービスを提供するZoomの「Zoom On-Premise Meeting Connector MMR」に3件の脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

オンプレミス環境でオンライン会議を行う際に用いるマルチメディアルータにアクセス制御の不備に起因する脆弱性3件「CVE-2022-28758」「CVE-2022-28759」「CVE-2022-28760」が明らかとなったもの。いずれも同社セキュリティチームが発見したという。

「CVE-2022-28758」「CVE-2022-28759」を悪用することで、参加権限のない会議の音声やビデオフィードを取得したり、会議を途絶させることが可能となるという。

同社は、これら脆弱性について共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「8.2」、重要度は「高(High)」とレーティングしている。

また許可されたミーティングへ他参加者へ表示されることなく参加することが可能となる「CVE-2022-28760」が判明した。CVSS基本値は「6.5」、重要度は「中(Medium)」。

同社は脆弱性を修正した「同4.8.20220815.130」を公開。管理者にアップデートを実施するよう求めている。

(Security NEXT - 2022/09/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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