Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

破産者情報掲載サイトに停止を勧告 - 個情委

個人情報保護委員会は、破産者などの個人情報を掲載するウェブサイトの運営者に対し、個人情報保護法に基づき、個人データの提供をただちに停止するよう勧告を行った。

個情委によれば、破産手続きや民事再生手続きの開始決定を受けた個人の氏名、住所などの個人データを不特定多数に公開しているウェブサイトの運営者に対し、違法行為があるとして勧告を行ったもの。

個情委は、地図データと紐付けてインターネットで情報を公開しており、対象者において財産面、人格面における差別的な取り扱いが誘発されることを十分予見できる一方、違法や不当な行為を助長、誘発するおそれがある方法で個人情報を利用していると指摘。

また個人情報の利用にあたり、取得後すみやかに利用目的を本人に対して通知したり、公表しておらず、あらかじめ本人の同意を得ずに個人データが第三者に提供されているなど違法行為があるとし、公示送達を通じてウェブサイトによる個人データの提供をただちに停止するよう勧告を行った。

同委員会では、3月にも多数の破産者に関する個人データを違法に提供している事業者に対して、ウェブサイトを通じた個人データの第三者提供を停止するよう命令を出している。

(Security NEXT - 2022/07/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性8件を修正
ブラウザ「Chrome」にアップデート - セキュ関連で10件の修正
特権アクセス管理製品「Symantec PAM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
JupyterLabの機能拡張作成用テンプレートに脆弱性 - リポジトリに影響
イベント申込フォームで設定不備、個人情報が閲覧可能に - 多摩SDC
写真教室参加希望者宛のメールで誤送信 - 宮城県東北歴史博物館
2024年2Qの「JVN iPedia」登録は1463件 - NVDの公開遅延が影響
JPCERT/CCが感謝状 - 脆弱性悪用対応の「重要な模範事例」
WPプラグイン「WooCommerce Social Login」に複数の脆弱性
「Apache CloudStack」でSAML認証をバイパスされるおそれ