Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

栃木の名産品通販サイトに不正アクセス - クレカ情報流出の可能性

栃木県の名産品を取り扱う通信販売サイト「いいもの、あるよ!」が不正アクセスを受け、顧客のクレジットカード情報が外部に流出し、一部が不正利用された可能性があることがわかった。

同サイトを運営する宇都宮ケーブルテレビによれば、システムの脆弱性を突く不正アクセスがあり、決済アプリケーションを改ざんされたり、不正なファイルを設置されたもの。

2021年10月26日から11月18日にかけて、同サイトでクレジットカード決済を利用した975人が使用したクレジットカード情報1053件が外部に流出し、不正に利用された可能性がある。窃取された情報には、クレジットカードの名義、番号、有効期限のほか、セキュリティコードや3Dセキュアの認証情報が含まれる。

同社では、2021年11月に情報流出の可能性があることを確認。同サイトを停止し、外部事業者による調査を行っていた。

1月28日に調査が完了。2月7日に警察へ申告し、同月17日に個人情報保護委員会に報告した。対象となる顧客に対しては4月25日よりメールで説明と謝罪を行っている。

同サイトに関しては、不正アクセスが判明したシステムなどの使用を中止。2021年12月3日から異なる環境のサーバやシステムに切り替えて販売を再開。クレジットカード決済は再開しておらず、再開時期については未定としている。

(Security NEXT - 2022/04/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

国内で「Mirai」とは異なるボットネットの動きが加速
先週注目された記事(2024年4月28日〜2024年5月4日)
軽量プロクシ「Tinyproxy」に脆弱性 - 報告者と開発者に溝
「GitLab」のアカウント乗っ取る脆弱性、悪用が発生 - 米当局が注意喚起
小学校で個別書類あると気づかず身体測定結果を誤配布 - 名古屋市
個人情報含むファイルを県内自治体に誤送信 - 静岡県
廃棄物運搬事業者への事務連絡メールで誤送信 - 横須賀市
Dropboxの電子署名サービスに不正アクセス - 顧客情報が流出
開発言語「R」のデシリアライズ処理に脆弱性 - 修正版へ更新を
保守委託先で顧客情報含むHDDが所在不明 - はばたき信組